2017-07-03 22:27:00 |
通報 |
意識が遠退いていく中 、 彼女は 、 叫んだ 。
生きたい 、 と 。
嗚呼 、生きようともがく生命の 、 なんと美しいものか 。
だから俺は 、 この行為ーサツジン-をやめれない _ 。
_ ばいばい 。
片手をひらひら 、 口角がニタァッと上がり 、 気味の悪い手つきで 、 血だらけの彼女の腹部に触れる 。
俺は 、 死ぬ 、 なら 、 絞首で 死にたい なぁ _ 。
彼女は腹部に触れられた嫌悪感と 、 荒い息を繰り返す中 、 彼の 、 言葉を聞き取った 。
君のような人に 、 首を絞めるよう頼むんだ 、 お金を渡してね _ ?
大金欲しさで泣く泣く俺の首を絞め 、 恐怖と後悔と罪悪感 、 そして 、 ちょっとの殺意 に 、 溺れた相手に 、 魅入りながら 死 ね るんだぜ _ ?
最高だろ _ ?
嗚呼 、 気味が悪い 。 彼女は 、 恐怖に包まれるも 、 必死で彼を睨みつけた 、 だが 、 こんな状況で強がっても何の意味もない 。
動かなければ 、 腹部の痛みとかどうでもいい 、 震えで歯がカチカチなってるけど 、 私は 、 死にたくない _ 。
馬乗りした彼を右足で 、 思いっきり叩きつけた 。 痛い 、 痛い痛い痛い痛い _ 。
蹴った衝撃で転がる彼を背にして 、 冷たいコンクリートの部屋に 、 ぽつんとある木の扉目掛けて走る 。
外に 、 出られる 。
ドアノブに手をかけた 。
_ 逃げちゃあダメじゃないか 。
私は 、 振り返った 。
彼は 、 笑っていた 。
私は 、 _____ 。
トピック検索 |