Someone's story (not Recruit)

それでも男か？それとも俺がお前を男にしてやろうか？
(モテるのが自称である事に気付かないのは己れのみでキスを受けた女性が遠くで中指を立てるの何て気付くハズもなく、鼻唄交じりにご機嫌な様子でからかい酒を飲み続け)

あんた、嫌われてるのに気がついてる…？
(そんな光景を偶然目にし、キスをされた手の甲を洗いに行く姿を見るなり吹き出しそうになるのをこらえながら小声でつぶやき)

嫌われてる？この俺が？有り得ないだろ
(相手の指摘に自称世界一の色男の顔を指差し首を横に数回振り、何を言ってるか全く分からないといった様子で肩を竦め鼻で笑い煙草の煙を吐き出し)

はっ…、もういい勝手にしろ
(一瞬耳にした言葉を疑い聞いた自分がバカだと鼻で笑い手を横に振り、手に付けてない酒を煽って面白そうに相手を見て)

世界一の色男と居るからって嫉妬すんなよ
(あくまでナルシストな発言を続け相手の飲みっぷりに負けじと煽り、手持ち無沙汰にチョッキの胸ポケットからトランプを取り出し無意味に混ぜて遊び)

色男って誰だよ
(ほんと気がついてないと笑いしか起こらず、飲み干したグラスをしばらく眺めてはトランプで遊んでいる相手を見て「なぁ、あんたって何が出来るのか？」手元を指さし)

(態々答える迄もない愚問は鼻を鳴らして笑い飛ばし「簡単な手品とイカサマポーカー」白い歯をキラリと光らせ良い笑顔、テーブルにトランプを並べ手品の準備を整え)

なるほど、見せてみろよ
(相手の性格なら納得出来るなと鼻で笑い、並べられたトランプを見て「一枚取ればいいのか？」店で客相手にやっていたやり方を真似して一枚引き抜き)

取ったら俺には見せずに絵柄を覚えろ
(引いた１枚のカードを指差し説明し手品の基本と言える手札を当てる技の準備、店の女性達が手元に注目する感じに気分が高なり酒を煽るスピードが上がり)

覚えればいいんだな
(選んだカードの柄はクローバーの5、酒を飲むペースが上がった相手に何でかと聞かずとも顔を見ればその理由がわかり。適当な位置にカードを戻し)

(/遅くなって申し訳ありません)

よし、なら今から当ててやる
(戻したカードを更にシャッフルさせ何処に行ったか分からない事を装い「その前に賭けをしないか？」一枚抜き取ったカードを勿体つけて裏返したまま指を鳴らして提案を持ちかけ)

(/お気になさらず！)

賭け？賭けても勝つのはあんたのほうでしょ
(結果はどうせ決まっていると半ば諦め状態、断っても強制的に掛けてくるだろう「で、何を賭けるんだ？｣あまり乗る気ではないが一応聞いて）

(/すみません、ありがとうございます！)

ガードを当てられたら俺の勝ち。そうしたらお前は…そうだな…
(ニヤニヤ低俗な笑いを浮かべ1枚のガードを指に挟みまだ表は向けず「愛のレッスンの集大成、誰かにキスしろ」半分だけ口角の上がる己の唇を突っつき)

…！はぁ、無理に決まってるだろ！第1…
(なにか企んでいる表情に嫌な感じしか浮かばず、どんな無茶が飛びててくるだろうと思いきやかなりハードルの高い罰ゲーム。机を思いっきり叩きながら立ち上がり、次の言葉を発しようとしては周りの視線が突き刺さり気まずそうに椅子に座り)

無理だと？男がやる前から無理なんて言うな
(椅子に座る相手に人差し指を立てて静かにとジェスチャー「代わりに俺が間違えたら何をさせたい？ん？」ご機嫌斜めな彼にサービスを提供、カードをテーブルに伏せ両手を広げ)

他人だぞ、知り合いならまだしもどうやってやるんだ？商売といえ易々とオーケーなんてしてくれるかよ。
(興奮した自分を落ち着かせようと新しく継ぎ足された酒を煽り、彼女たちはそうは甘くないと先ほどの相手の光景を見れば分かり「あんたに？勝手にすればいいだろ」不貞腐れるように腕組み)

まぁ良い、結果発表だ
(不貞腐れる相手は放っておいて1枚よけたカードの表を上にテーブルに置き「これか？」クローバーの1と書かれたカードを得意気に示し、先程キスした女性が視界に入れば透かさずウィンクを飛ばして)

…残念、クローバーの5だ。
(向けられたカードの柄を見て心の中でガッツポーズ、安心感から背もたれに寄りかかりホッとアンドのため息をつけ「俺の勝ちだ、間違えることぐらいあるんだな」くくっと笑い)

おっと失礼、これだったな
(間違えたのは勿論わざと、最初から正解するより面白い反応が見れそうだから。空中で指を鳴らせば何処からともなくクローバーの5が顔を現し余裕な相手に向かって投げ)

…！クソッ、なんだよ…
(投げつけられたカードの柄を見てみればしてやられたと頭を抱え、参ったなとカードを眺めながめ。賭けたからにはやらないと男じゃないと腹をくくり)