Someone's story (not Recruit)

好きな女のタイプとか。エマの事はどう思ってるんだよ
(酒と女とギャンブルと煙草の4つで構成される脳から飛び出すのは下世話な発言。未亡人であれど己の目には男女に映り、酒臭い息を吐き出し葉巻に火を点け)

…今はそんな事考えてる暇なんかない
(彼の言うとおり、心のどこかでエマのことを想ってる自分もいるかも知れないがもしそうだとしてもそんなことは言えるはずもなく。たとえ言ったとしても怒られるのがオチで）

集合時間はまだ余裕だろ？寄り道したって間に合う
(言葉を濁した即ち少なからずエマの事が気になる様子に葉巻をくわえたままニヤリと口角を片方だけ上げ悪巧み。彼には何も相談なしに目的地より手前の酒場へ馬の方向を変え)

寄り道？まぁ、確かに時間はあるが…っておい！どこに行くんだ
(そんな事とはつい知らず、後ろを気にせず進み続けてるとプツリとやんだ声を疑問に思い振り返ると後ろに彼の姿は見つからず、慌てて来た道を引き返し）

(既に店の前へと到着し出入り口に馬を繋いだ状態で到着を待つ間、布の少ない衣装を纏う商売女と会話をしたり触れ合ったり「なぁ君、アイツをどう思う？」真面目な相手をからかう発言と共に片手を振り)

居た…
(しばらく走っていると1軒の店の前に相手の馬を見つけ、呆れた顔を浮かばせながら馬を降り歩いて向かい「興味無いな」不機嫌そうに店の階段に腰をかけ肘をつき)

俺がお前にモテる技を伝授してやる
(自称世界一の色男の恋のレッスンをするには最適の如何わしい店、真面目な相手の意見は一切聞かず勝手に二人分の席と酒を注文しテーブル席へ腰を下ろし)

俺は遠慮してお…って人の話聞け！
(興味が無いというか今の自分はそんな気分ではなく、またもや何も言わず店へと入っていく相手を慌てて追いかけ。自分には場違いな雰囲気に緊張、座る席へと移動し）

あー、そこの君。真面目ちゃんな彼に酒を持ってきてくれ
(ざっと見渡した店内で最も美女でナイスボディな商売女を手招き、見るからに緊張している相手を半ば小馬鹿に鼻で笑い恋のレッスンを開始させ)

あ…ありがとう、おい…
(周囲にもわかる程度な緊張感に包まれながら、周囲を見渡し容姿端麗な女性が笑顔を振りまきながら酒瓶を持ちながらこちらにやって来て。どうすればいいと小声で）

肩でも揉んで貰え。長間旅で疲れたろ？
(出された酒を一気に飲み干し空のグラスを掲げて要求、口の横に縦向きの手をくっつけ声を潜めてアドバイス。緊張する様をツマミに別の女性と会話を楽しみ)

やすやすと言うな…
(さも当然のような口振りに眉をひそめながら横目でにらみ、街にこういう店はあるが入ったことはなくガチガチに緊張していると何も言わずとも女性の方から近寄ってきて肩もみを始め、さらに緊張して)

男の扱いの上手な子ばかりだから肩の力を抜いて楽しめ
(煙草を取り出せば透かさず火を点けてくれる可愛い子にお礼代わりのウィンク飛ばし、正面で固まる男性の初な反応と異なる自称モテ男は優雅に煙を吐き出し酒を飲み)

あんたは慣れてるだろうが、俺は慣れてないんだよ
(自分とはうってかわり余裕そうな笑まを浮かべる相手に文句を投げつけ。肩を揉んでくれてる女性にもう大丈夫だと片手をあげ目の前にあるグラスの酒を一気に飲み干し）

なら今慣れろ。　もっと飲んで酔っちまえよ
(真面目ちゃんは酔えばどんな風に変化するのか興味津々で近くの女性に二人分の酒を注文、愉快な気持ちを抑える努力もせずに肩を揺らして笑い続け)

そう簡単に慣れるかよ
(うるさいと言わんばかりに睨みつけ、未だ慣れない場所に緊張を解そうと運ばれてきた酒をこれまた一気に飲み干しほんのり染まった頬に)

強かに酔ったら次のステップに進むぞ
(睨み付けられても怯まずウィンクを返し恋のレッスンの第二ステップ開始の合図、瓶のままテーブルへ酒を持って来させ二人分のグラスへ並々注ぎ)

勝手に進めるな…
(こっちの意見も聞かず先に進める相手に呆れ返り、並々に注がれる酒を見ながら次は何をするんだろうと嫌な気がしかせず。注がれた酒には手をつけないでおこうと太ももの上に手を置き)

まぁ良いから、貴重な意見を聞いておけ
(酒のスピードが落ちた事もお構い無しに「女に触らせるのは勿論の事たまには男からも触れ」ニヤけた面で言い放ち、調度通り掛かった女性の腕を掴み気分だけは紳士に手の甲へキスして)

無理、出来るわけがない‥！
(全くこちらの意見も耳にしない相手にこの先上手くいくんだろうかという不安が頭をよぎり、あたかも同然のようにキスをする相手の姿にめを開け頭を横に振り俯いて)