雪月桜 2017-06-18 01:44:33 |
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卯月の行動を見つめる男の瞳は穏やかなものだが、その分底がしれない。
卯月自身、十字架の男を狩るのは一筋縄ではいかないと考えていた。
国からの十字架の男を狩る条件には『生死問わず』とあった。
国から公開されるリストの仮条件に『生かして捕らえよ』と『生死問わず』がある。
ほとんどの賞金首が前者だが、リストの二割は後者であり、十字架の男も二割に入っていた。
しかし生死を問わないという事は、裏を返せば『生きたまま捕まえる事は困難』という事と言えるだろう。
だが卯月の瞳に写る男は穏やかで、攻撃性を感じない。
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