チェシャ猫 2017-06-07 23:59:21 |
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___。(深みのある濃いボルドーカラーの大きめのマフラーを首に回し、紫色に黒色のストライプの入るスーツにマゼンタピンクの開襟シャツ、髪型は普段よりも確りと固めたフォーマルなスタイルで城に到着したのは先ほどのこと。慣れぬ雪の寒さに気が滅入れば中々外に出る事が叶わずに渋ってしまった結果である。寒さにやられ鼻頭が赤く染まりながら身体を小さくしつつ城に訪れると屋内と屋外の温度差に堪らず溜息を。近くを歩いていたメイドに尋ねるのは我先にと城に出向いてしまった恋人の居場所で、部屋にいると思います。と教えられた情報を元に彼用に用意されている部屋へ足を進ませて、漸く到着したのは良いが好奇心旺盛な彼が大人しく部屋にいるだろうか。そんな疑問が頭に浮かび、んっんん、と咳払いを一つ。普段と違い窮屈さすらある服装は変じゃないだろうか、そんな不安よりマフラーに顔を半分ほど埋めさせて、トントンと部屋のノックを行って「お待たせェ。__いるゥ?」声には彼がいるかどうかを不安に思う感情が滲み、少しの時分離れていただけだと言うのに会いたいと思ってしまうのだから恋とは恐ろしい。にゃぁご、と喉を鳴らすような鳴き声を上げる事で此処に居るのが己であると言う事を示し)
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