チェシャ猫 2017-06-07 23:59:21 |
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(厨房から出るや否や己を探し回っていたらしいメイドに捕まってしまい、ぐいぐいと背中を押されるが儘自室へ連行されて。扉を開けた先、派手に装飾された部屋に吃驚、カーテンから始まり寝具、壁の細かな模様迄もがクリスマスカラーに染まっている。じっくり見ている暇はないと言わんばかりに後から入って来たメイドから衣装を押し付けられれば、トートバックを一旦テーブルの上へ置き、服を広げてみるが普段着慣れぬ生地感や見た目に眉を寄せ、文句の一つでも言ってやろうとした其の時、見計らった様に扉がピシャリと閉じられてしまう。己が駄々を捏ねると薄々勘付いていたメイドの勝利といったところか。決して届かないと知っていながら扉の向こうの彼女へ、ジロ、と視線向けてから、諦めの溜息を。幸いトートバックの中身は未だ温かい。そうなれば服を嫌がって自室へ籠るより、さっさと着替えて恋人に会う方が賢明な判断に思え、真っ赤なカラーに変えられた掛け布団へ腰を掛けると静かに服を脱ぎ始めて。コーデュロイ素材のスキニーパンツとジャケットは夜の海を彷彿させる深い青。中のシャツはレモン色、ワインレッドの蝶ネクタイ。途中ボタンを掛け違えたり、蝶ネクタイが若干斜めになった以外は良い仕上がりな筈。慣れたブーツから真新しい黒ローファーへ履き替えると其の足で鏡の前へ。きっちりした格好に反し、纏まっていない髪型が逆に目立ってしまうから、サイドテーブルにある整髪剤でオールバック風にセット。部屋の隅の洗面台で手を洗い流しながら、窓の外で降り続く雪を見ては、当然気掛かりなのは恋人の存在で、消え入りそうな声でぽつりと)…こんな雪の中来れるか?
(/強引な流れにしてしまい申し訳御座いません。我儘なお願いを聞き入れて下さり感謝します。では、チェシャ猫さんに料理を食べて頂いてから、パーティに参加させてもらいますね!いつでも行ける様にリッキーも着替えさせておきましたので、どうぞ宜しくお願い致します!質問等なければこちらは蹴って下さって構いません)
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