赤の王 2017-06-04 16:26:15 |
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>ユニコーン
( 緩やかに意識が浮上した。うすぼんやりと目を開けて、真っ先に飛び込んできたのは白い男。ベッドに腰掛けるその男をじっと見て、靄がかかっていた頭は次第に冴えていく。眠りと覚醒の中間がほとんど存在しないみたいな感覚だった。目を開けてすぐ、そこにいた男にぐっと引き上げられた意識は既に覚醒の中枢にいる。それほどまでに危うくて、幻みたいな白がそこにいた。「……おはよお」もごもごとそう告げて、背中を丸めて体を起こす。“寝てしまったんだろうな”って申し訳なさだけが心の中に合って、俯いていた顔を上げると「ごめんなあ」って謝った。どのくらいそうしていたんだろう。希望的観測も交じっていたけど、多分夜になっていないくらいかなと予想を付けて頭を掻く。夜になっていないくらいどころか日を跨いでいる事なんてつゆ知らず、「ずっとそこにいた?」なんて尋ねると、また申し訳なさそうに眉を下げ。 )
( / ありがとうございます…!そろそろ少しずつ記憶を危うくしていきたいと思っていますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします…! )
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