_ 2017-06-01 20:40:52 |
通報 |
「 アイドル 」、この言葉に私は開いた口が2人の心配する声を聞くまで開いたままだった。
「 …おーい、桃ちゃーん? 」
「 大丈夫? 」
大丈夫じゃありません、開いた口を閉じて黙り込んだが脳内でその言葉が共鳴する。
この2人は一体どうしたんだ、「 アイドル 」になろうだなんて。えっ、まってもしかして最近の子は「 アイドル 」って言う言葉の意味が私の理解してる事と違う意味なんだろうか。いやきっとそうだ、うんうん。
「 もー!ボーッとしてないで!アイドルやろうよっ!歌って踊って芸能界を震え上がらせてやろうっ! 」
あっ、はい、私が考えてた意味と同じでしたね。
「 はぁぁぁあああ~?!急にどうしちゃったの2人ともっ!? 」
余りの衝撃に思わず声にだしてしまったがこれはしょうがない、しょうがない。うなだれる私をにやにやとした表情で見つめる2人に気づきむすっとしながら口を開く。
「 なにその顔…。狼狽えてる私が変な人みたいじゃん 」
「 いやあ、予想通りの反応で面白くてねー。ねっ、翠? 」
「 ほんと、ほんと 」
「 ほんとほんと~…じゃないでしょっ!何考えてんの2人共! 」
今大事な時でしょ、そんな事考えてないでお家に帰って勉強しなさいっ!「 それ自分に言ってるの? 」と言われてもおかしくない言葉に自分が動揺してるせいか気づかない。
「 ひまちゃんは推薦貰ってるし翠ちゃんはあの超頭いい高校うけるんでしょっ?2人ともアイドルとか言う前にちゃんと勉強してっ!そんなちゃらんぽらんする暇あったらちゃんと帰って勉強して!!!あと、2人は可愛いから百歩譲ってアイドルになりたいっていうのをOKしたとしても!平々凡々な私がいたら花も何もないよっ!!!ちゃんと!考えてっ! 」
トピック検索 |