主 2017-06-01 18:23:51 |
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まさか。逃がして貰ったとして私は帰る場所なんて何処にも無いもの。私が欲しいのは――――……
(ぼうっと外の景色を眺め続けていたものの、服屋へと辿り着いたことでゆっくりと車が停車する。車から先に降りた運転手が自分側の扉を開き愛想良くエスコートするのに合わせて降車し、続けて運転手が相手をエスコートして降りてくるのを往来していく上流階級の買い物客たちの姿を眺めながら待つ。その中に自分と同年代と思わしき少女が優しげな両親と楽しげに談笑しながら歩いていく姿を捉え、じっとその姿が見えなくなるまで見つめ)
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