主 2017-05-13 11:57:25 |
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[世界観]
時は大江戸。
火事、喧嘩は江戸の花。活気溢れる中に、嗜好を凝らす花魁道中。
訳あり旅人、刀差す武士。全て集まりし大江戸舞台です。
城下町は活気に溢れ、吉原は夜にこそ羽ばたく。
そんな賑やかな裏には、病や災いを起こすと信じられている妖怪達の姿もあった。
日の本の中心である江戸は妖怪が集まりやすい。
昔から有力な陰陽師の家系を四人集め、江戸は守られてきた。
陰陽師はそれぞれ強力な鬼を使役し、共に戦ってきた。
強靭さを誇る力と炎を操る『金鬼』
音速を誇る速さと風を操る『風鬼』
癒しを誇る言霊と水を操る『水鬼』
奇襲を誇る暗殺と闇を操る『隠形鬼』
『彼ら』鬼は見目麗しく、人々を惑わせるほど。
使役してるといえど妖怪、人の生き血と生気を食事とする鬼を監視しながら、
鬼は人間に力を貸すという形で契約を交わしている。
人間の食べ物と、陰陽師である主の近くに居るだけで生気を吸い多少空腹は満たされる。
が、それだけでは満足できないため、定期的に血を与えなければならない。
ていひょろろ――……
ていひょろろ――ろ……
鬼が啼く。鬼雅楽。
暗雲が江戸を覆い始めるとき、妖怪が溢れ出す。
伝承は今は真になり始めた。
暗い天気が時折続く江戸は、妖怪にとって格好の餌場となっていた。
京の都にいる九尾の狐筆頭に百鬼夜行が行われ、江戸もその標的になった。
陰陽師たちは江戸を守護する一方で、誰が真の陰陽師に相応しいかと争いを始めた。
血が流れれば鬼は悦び、一緒に居るときが増えれば鬼は嗤う。
人間の欲と、鬼の欲。
正義が絶対なのか、何が正解なのか、分からなくなるほど靄の中に…
全ては鬼の手の中に……
百鬼夜行に鬼道中。
鬼雅楽。今宵も滑稽に踊れ。
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