シスター 2017-04-20 14:15:19 |
通報 |
……それなら尚更、放っておいてくれたら助かる。
(差し伸ばされた手を払い除けたにも関わらず、まだ自分の事を心配している真っ直ぐな瞳にたじろぎ、言い淀む。赤の他人であるのにどうしてそんなに自らの心を痛め、助けたいと思えるかが理解出来なかったが、迷いがありながらも助けようとする確固たる意思を感じる凛とした物言いから、相手の中に何か信念があり、強い想いがあるのを感じた。 どこの誰か知らないという相手の言葉も、きっと嘘ではないだろうと伝わってきて、自身の体の痛みも相まって思わず救いの手を取ろうと相手を一度ちらりと見ると目が合う。しかし相手がシスターというのもあって自分のしてきた事を考えればその真っ直ぐな瞳を見つめることが出来ずすぐに逸らし、俯いて上記を言い。
トピック検索 |