松野カラ松 2017-04-14 08:19:00 |
通報 |
……今日の見回りも終わりだな、……この森に一人で来るなんて…あの時は思いもしなかったな…。………一松……、……っ!…おっと、フフッ…あの頃の俺とは違うぜぇ?ーーーふっ…!!(ざり、ざり、とヒールの付いた靴で地面を踏みながら春にしてはあまりにも暖かすぎる良い日差しには少し蒸し暑いくらいの騎士団の白い服姿で魔導学園でも生徒の実戦用に使われている森を安全確認の任務の遂行のために額に滲む汗を手首でぬぐいながら歩を進めては、ふと足を止め木々の間から差し込む光を見つめながら十二歳のあの時を思い返して目を伏せる。十二歳のまま記憶の止まった思い人に気持ちを馳せ、首に掛けたロケットへと無意識に手を伸ばしては、…今どこに居るんだ、一松。俺は一松のことを忘れた日なんか1日たりとも無い…会いたい。傍に居たい。復讐なんて闇から救い出してあげるから帰ってきて欲しい。それが敵わないなら、せめて、迎えに来て欲しい。そう気持ちを巡らせたところで背後に忍び寄るしゅるりとした音に振り返っては視界に映った蛇の大型モンスターに咄嗟に右手へと青く光る魔力を込めてはその頭へと轟音がするほどのパンチを繰り出しては一撃で落とし)……パーフェクッツ!…もうさらわれたり一松に守られたりする俺はいないぜ?
募集中。
トピック検索 |