フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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ソジュン:むぅ、ディー君まで敵に回ってもたねぇ。でも、僕も負ける気せんから大丈夫!(不敵な笑みに見送られ踏み入れた大きな迷路。握られた拳にチラリと目を向け、ダムもやる気である事を感じ取っては腕白坊主の顔でニンマリと勝気な笑みを浮かべ。時折あっちこっちとダムの腕を引きつつ、迷宮路を我が物顔で突き進み。まさに直感の赴くままにどんどん先へとゴールを目指して進み。目まぐるしく変わる通路の様子に”きゃらきゃら”と歓声をあげ。そんな中、自身が退屈にならぬよう気に掛け声を掛けてくれる相手の様子にすっかり気を許し。腕を組む、というより最早べったり寄りかかるようにして話を聞き。「遊園地以外には何処があるのん?またダム君の好きな場所に連れてってぇや」したい事、やりたい事は増えるばかり。赤い薔薇やトランプの兵をモチーフにしたものを至る所で見付けては、未だ未だ其れらをイメージした場所もある筈。更には自分の国では見た事もないような喋る花や空を飛ぶ遊具。想像を超える楽しみがこの国には溢れており、そんな中でも彼が一番好む場所は何処だろう、と湧いた疑問を素直に問い掛け。城への良いイメージがなかっただけに彼が語る内容は新鮮で。そんな見方もあるのか、とふんふんと頷き。お菓子は何でも好きだ。特に甘くてふわふわしたものが。ぽわんと頭に浮かんだイメージを元気良く答え。「僕はパンケーキが大好きやねん。蜂蜜いーぱっいかけてくれたら、もっと好きやわぁ」彼等の知らぬ一面を知れた事が新鮮で、パンケーキは得意?と質問を続け。既に意識はゴールよりも、横にいる彼との会話を楽しんでおり。連れられるままに迷路を散策しようか)
ソヨン:うん、お互い全力を尽くそうや(鼓舞の言葉と共に迷路に消えて行く彼等の背を、片手振りながら見送り。力が加わった拳に意識は彼へと向き。同じ双子だからお互いの存在に負けたくない気持ちは分かる。真剣な眼差しに、ニィと口端を持ち上げては繋いだ手をゆらりと振り。「せやね、うちがディーちゃんをダムちゃんに勝たせたるわ」同じく強気な姿勢で宣言し。詰められた距離に目をパチパチと数度瞬きさせ、引っ張られるままに歩みを進めて。まるで少年のような彼の後ろ姿にくすくす、と小さく笑い声を零し。同じく自分も今日は生きてきた中で一番ツイている日ではなかろうか。もう会えぬと思った兄との再会が直ぐそこに待っているのだから。「奇遇やな、うちも今日はツイてるねん。ディーちゃんの勝利の女神になったるわ」勝気な発言は最早勝利を確信しているようで。閃いた直感のままに、ぐいっと彼を横の通路へ引っ張っては”こっちや!”と指差しながら迷宮を攻略していき。突拍子もなく提案された内容は寝耳に水。確かにここ最近、兄がいない分、自分がしっかりせねばと頑張っていた節がある。その背景を知らぬだらうが、まさにグットタイミングな内容につい微笑みが溢れ。「ディーちゃんは凄いな。めっちゃ嬉しい。じゃあ今日だけはうちのお兄でおってな?」掴むに掴めなかった彼の腕へ自身の腕を絡めては頬をくっつける様にぎゅっと抱き着き、柔い雰囲気でそっと願い事を零し)
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