フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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ソジュン:部屋の中にどーんってあるのん?僕、絶対喋る猫君とメリーゴーランドに乗るんやぁ(サーカス小屋に来るまでに通って来た道の端々には、鮮やかでいて斬新な造形が新鮮である遊具が並び立っており。そこから考え得るに恐らくディー達が住む屋敷に設置されているメリーゴーランドも眼を見張るほどに素晴らしいものであるに違いない。彼の仕草を真似るように両方の人差し指でにぃと口角持ち上げては”にゃぁご”と猫の鳴き真似を。姉の問い掛けに答えるディーを眠たげな目で見つめていたが、このまま話が進むと城に住むことになりそうだ、と妙な危機感が働いて。メイド達の至れり尽くせりは確かに魅力的であるも、きっと周りは静かでお行儀の良い人々ばかり。我が儘な自覚があるだけに周囲から浮く事は必然、更に言うなれば人に引っ付いていたがりな己は近くに人の体温が無ければ萎びてしまう。勢いよく首を左右に振っては、片手を上げ目一杯に自己主張を行なって。「僕はお城嫌やもん!だって駆けっこは出来へんし、みんなと離れ離れのお部屋に入れられてまうんやろぉ?」うるうると瞳に雫を溜め、健気な様子で姉へと訴えかけ。ディーやフラミンゴの応えを聞き、一旦城の案は保留になればしめたとばかりに、ニンマリ笑顔を浮かべる。最早心配事はなくなった。目の前に並べられるお菓子は視線は釘付けで。「フラミンゴ君、おおきにぃ。このジュース、めっちゃ美味しいねぇ」ストローを口に咥え、無邪気な様子でジュースを飲み。上に乗ったゼリーとの相性も良ければ、細かく混ぜ入れられた桃の果肉が良い味を出している。手が止まらぬ様子でクッキーやマシュマロに手を伸ばしては、ジュースで一休み。その行為を続ける事何度目か、隣からの叱咤の声にむぅ、と唇尖らすも一旦手を膝の上に戻して小休憩を)
ソヨン:最初ディーちゃん達と会った場所から見えてたお城の事やね。どっちにせよ、今日はソジュンがお兄から離れんやろうし、この我が儘坊やはお城難しいやろうな(親身になって丁寧に応じてくれる相手に感謝の念を抱きつつ、うんうんと相槌を打ちながら話を聞いて。大凡の流れは女王に紹介してもらい、そこで個室も貰うのだろう。最初からイレギュラーな出来事ばかり、更には隣でお強請り攻撃を仕掛けてくる弟が相手では分が悪く。此れをすると大抵の願い事が叶う事を知っているソジュンの何とタチの悪い事。やれやれ、と肩を落とし、それでも否とは言えぬ己に苦笑が浮かび。宥め賺すようにくしゃり、と弟の髪を撫でてやりつつ今日はフラミンゴの言葉に甘えて泊めてもらう事に決め。「もう1人同居人がおるんやね。こっちが泊めてもらう身やし、過剰なコミュニケーションとかソジュンが喜びそうやわ」気にしないでくれ、と言わんばかりにカラカラ笑いながら気さくに片手をひらりと振り。兄が現在仕事で出向いている場所の話題が出れば、耳に残るのは仕立て屋という単語。キラキラと瞳煌めかせ、身を乗り出すように机に両手置き。「この国一番とか、ごっつい(凄い)ね!またその帽子屋ちゃんにも会うてみたいわ。欲しい服はいっぱいあんねん」お洒落には殊更敏感な年頃。この国での最先端のファッションがどんなものか知りたく、想像するだけで胸は高鳴るばかり。あれにこれに、と指折り数えながら歌うように欲しいものをピックアップするあたりは年頃の少女さながら。運ばれて来たお茶菓子に礼を述べ、励ますように告げられたフラミンゴの言葉に笑み浮かべては言葉に従うようにお菓子は手を伸ばし。疲れた体に染み渡る甘さにホッと一息つき、ジュースで乾いた口を潤す。まったりとした時間が流れるも、隣からはサクサクと咀嚼する音が絶えず響いて。まるで1人で食べてしまわん勢いの弟にキッと鋭い眼差し向けてはペシリ、とお菓子に伸びる手を軽い力で叩き)
こら、みんなの分がなくなるやろ。其れにお菓子仰山食べたら晩御飯入らんくなるで。子豚ちゃんになってもええのんか?
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