フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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(引き籠っているばかりの身体は当然のように体力が無く、元気いっぱいの子犬のように道を軽快に進む彼とは対照的、背骨を丸くし猫背のままに本人懸命と速足のつもりだが実際には想像上の半分も鈍間であり、それでも彼に誘導されながら導かれた先で暖かい太陽の光に照らされると思い掛けない日向ぼっこに思わず上を見上げて。木漏れ日の先、眩しい太陽を見る湯に瞳を細め己の手を日除け代わりに額に添えて。顔を赤くしつつ嫁と語る彼の言葉に空へ向けていた目線の先を再び卸し、覆い被さるような彼のハグを僅かによろめきながらも支えて受け止め、背後にいる彼の頭をポンと触れてから「それは___どーすっかなァ。」ク、と喉を鳴らし笑い声を一つ、「お前が嫁さんだと細かそうだ」ふは、と今度は声を上げる様に噴き出す笑い声を共に覚える照れくささを誤魔化す発言を意地悪い喋り口で添えて。__まるで当たり前だろうと言葉なく伝えるように、己の鼻頭を突かれるとパチクリと瞳を丸くしてから"ハァ??"と戸惑いの声を上げ「俺、自分で食う分は自分で頼んだヨ」寧ろ、頼んだ分だって半分ほど彼に食べて貰う事を想定していたからこそ鼻に触れる指を握る様に抑えながら文句の言葉を送り。そうこうしている間にもテーブルの上を所狭しと埋める様に並び始める料理の数々に握っていた手を離して、店員がいる間は何とも借りて来た猫のように一層とこじんまりと体を小さくしてやりすごし)
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