フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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あんま難しいのは無理やけど、小さい花とかぐらいなら大丈夫やで!(頼まれる事は嬉しく、世話焼きの性分が疼くというもの。握った拳を力強く胸に当てては、大きく頷き快諾して。但し複雑な構造や高度な技術を要する縫い方はあまり得意ではなく、小声で簡単なものなら、と付け加え。面倒見が良い、というより自分以上に人を振り回し、又甘える事に長けた2人の顔を思い浮かべては苦い笑みが口元にのぼって。「ちゃうちゃう、お転婆すぎて目離せへし、世話焼かな愚図るし困ったちゃんやったわァ」あれやこれやと鳥の囀りのようにピーチクパーチク己の周りで喋る2人、構わなければ逆に面倒な事になっていた過去を振り返っては口先尖らせ忠告じみた言葉を零し。落とされた声音で告げられたのは大凡予想していた内容。問い掛けを投げられると、一度瞳閉じ脳裏探るように沈黙を。過る内容は同じようなものばかり。「思い出せるんは双子の事だけや。いっつも3人で居った事だけ覚えとる」蘇る光景は3人で過ごした日々のほんの一部。彼等の名前、顔、声も思い出せるが、それ以外は曖昧。どうやって2人と別れ、この国に来たのかも良く分からず。「あー、アカン!ソジュンとソヨンの事しか出てこォへんわ」ガシガシと両手で頭を掻き毟り、無念の叫びを上げては力尽きたようにガックリと項垂れて。粗方みんなに聞いた内容と相違なく、以前フラミンゴと話した時に共に生きて行く事を心に誓った。それ故、動揺はあまりなく。ふぅ、と吐息を一つ零し、気持ち切り替えるようにカラリと明るい笑みを浮かべ。「まぁ、思い出せんのは仕方ないわなァ。ふーちゃんとこれからの新婚生活を楽しむしかないわ」場の空気を明るくすべく、常の軽口を述べ)
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