フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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へぇ〜、そやねんなァ。ほな御言葉に甘えて何個かもろて帰ってもええやろか?(公園も森のお菓子屋もフラミンゴと共に行った事がある場所。ならば今後も行く機会はあるだろうが、折角の魅力的な言葉に断るのは何だか申し訳なく。等価交換として出されたお題など、正に得意分野。更にはフラミンゴを外へ連れ出す理由に出来るのが尚良い。座っていた椅子から勢いよく立ち上がり「任せてェや。とびきり美味いもん見つけてくるわァ」ニッと白い歯を見せて笑っては、取引成立とばかりに彼の両手握り数度上下に振る。それで満足したのか、大人しく座ると今度はクッキーへと手を伸ばし。サクサクの食感にこれ又機嫌良くしては、自分一人で味わうのが申し訳なく首傾げつつ彼へも差し出して見せて。ハットの色と布を変えるだけで、劇的に印象は変わり。黒色に金の差し色が光の元キラキラと輝き、宝石のよう。その中で桃色の花は慎ましく存在を主張しており、其々の絶妙なバランスに舌を巻くばかり。「帽子に俺ん背中の柄の刺繍入れても綺麗そうやわァ。俺ん弟と妹が居ったら喜んで縫いそうやねェ」今は遠い場所に住んでいる己の家族、双子の顔を薄ぼんやりと思い出しつつ、彼等ならば器用に縫った事であろうとここに居らぬ事を少しばかり残念に思い。それと共に此処で出会った双子達、更にはフラミンゴから聞いた情報が脳裏に過る。今はお手伝いに来ている身、先ずはモデルを優先せねば、と思うもののソワソワと落ち着かなげに揺れる身体はどうしようもなく。上目に彼を見遣っては「なァ、お手伝いが終わったらちょっと聞きたい事あんねんけど…ええやろか?」と伺いを立て)
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