フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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(前髪からポタリと雫が溢れ頬を伝う。その冷たさに一瞬身震いしてから、ふるふると水気を飛ばす様に首を振り。優しい声色で告げられた注意にきゅんと胸を疼かせつつ、素直に頭に被せられたタオルでわしゃわしゃと髪を拭いて。最早気持ちは彼と一緒のベッドで眠る事に傾いており、乱雑に拭き終わっては、濡れたタオルはそのまま洗濯機へと放り込む。花の蜜に誘い込まれる蝶のようにふらりふらりと彼の後に着いて行き、誘われるままに初めて彼のベッドへと身を滑り込ませて。ふわりと布団から香る彼の匂いを胸一杯に吸い込み、至福のひと時を味わう。自然頬はこれでもかも言うほど緩み、相手に抱き締められればより一層笑みが零れるばかり。するりと胸元に顔を埋めては、疲れ切った体は素直で眠りの世界へ己を手招く。うとうとと瞼は閉じ掛かるも、最後の気力を振り絞り、小さな声量で「ふーちゃん、今日は有難うなァ。めっちゃ楽しかった…。おやす、み…。」軈て睡魔にやられ、語尾は段々と掠れて。気付けばもう早夢の世界へと旅立っており)
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