フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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(触れ合う箇所が熱を生む様に熱くなる、彼の事を意識してしまったが為の緊張のせいだろうか。今まで父性と説いていた愛情表現も一転して心臓を煩いほどに上下させ圧迫された他の内臓がピリピリと緊張に痛みを生じてしまうほど、愛しい人を己の腕に抱きしめる事が出来る幸せに浸り。今一度、重ねる様に伝えられた愛情を言葉に変えた単語を耳に受けるとその愛しさは一層と募るばかり。抱きしめる腕を少しだけ力を抜いてから顔を覗くと、瞳に映った彼が今にも泣いてしまいそうな表情なのに決して悲壮感は微塵と持たない幸せそうな物だからこそ胸を掴まれたような気分になり。言葉にこそ出せないがやっぱり好きだとその愛しさが少しでも伝わって欲しいと釣られる様に口元が綻んで。顔を固定するように抑えられ、距離が縮まる様に額がくっ付きあうと一つまた一つと向けられる要望にパチパチと浅い動きで瞬きを、とは言え現実主義が垣間見える己は出来るかどうかが分からない約束を安易に行う事が出来ずに「じゃぁ、俺が放っとかない位アピールしろヨ」眉は困ったように八の字を描き、それでも己の事を求めてくれると言う事が嬉しければ目元がゆうるりと細まる様子で笑みに変わり。戻した言葉は何とも素っ気無い物だが、自分勝手に生きて来た考えを改める様に考えを変えて。触れていた腕を下ろし改めて向き直ると頬を指先で掻いてから「あ゛ー……今更、何だけどヨ。お前が女王陛下になれるかもしれねェって立場、奪っちまったカモ」視線を落とし決まりが悪そうなボソボソとした喋り方で呟いて。連れて来たレストランはどうやら彼のお眼鏡に掛ったらしい、喜びながら向けられた席は己には少し恥ずかしい。それでも折角連れて来たのだからとその考えを振り切ってその席を選び、メニューを広げると「チョコレートのパフェ、薔薇のパイ、フォンダンショコラ」次々と注文をするのは食事ではなく菓子の延長戦の様なものばかり、メニューを彼へ渡しては「好きなの」と遠慮することを止める様に言葉を添えて)
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