フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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(体温が上昇し茹だる意識に冷や水が掛かったのは共に暮らす第三者の名が挙がった事で、その彼が良識ある人物だったならば別段気にする事も無く"勝手にしろヨ"と返事を返せたのかもしれない、それが出来ないのは彼がどの過ぎた色狂いである事を知り尽くしているからで。もし、その現場に居合わせたならば餌を見つけたとばかり隙を突いて手を出すはず、人としての信頼と色としての信頼とは別なるものだと彼に関しては言い切れる。そんな考えが己の熱を沈めて冷静さを取り戻させるとグ、と言葉に詰まる様子で唇を尖らして。片方に転べば羞恥に至り、もう片方に進めば彼に手を出されてしまう。二択あるようで一択しかない答えに肩を落とし腹を括る様にため息をついてから伺うような眼差しで晒される首元へ目を、「痕、ちゃんと残ってる」自らが付けたそれの説明とは、なんて酷な事を!そんな思いでボソボソといつにも増して小さな声量で答え。ベリーを使っているからか、ふわりと香る甘酸っぱい匂いが鼻孔を擽るのを感じつつ、丁寧に。丁寧に、ムラが出てしまわないように意識をしつつブラシを通し。時折掛かる明るい声に返事が出来ないほど集中しながら決して多い訳じゃ無い一房をピンクに染めて、やりきった頃には達成感にウンと頷きを一つ「色がちゃんと乗るまで動くなよォ。中々上出来だ」ご満悦と機嫌が良い様子で使った道具をバスルームの片隅にて片付け始めつつ「ドードーの奴、怒るカモなァ」ふは、と小さく笑い声を零せば己だけじゃ無く彼もまた綺麗な白を気に入っていた筈だと頭に描いて呟き)
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