フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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__(舌の根も乾かぬ内に兄弟を可愛がってくれと述べたのに、一転して意見を覆した彼の正直すぎる対応に思わず落としたままの眉尻の形を少しばかり上げて。こうしてみてわかる嫉妬心を向けられることとは案外悪い物じゃない、素直にそれを伝えることは出来なくとも嬉しい物で引いては嬉しいからこそ虐めたくなってしまい「綿菓子にそっくりだ、っつうなら。ドードーより俺に懐くかも」愛らしい仕草に茶々を入れてしまうのは可愛い子ほどと言うやつか。再び歩みを再開するべく足を進ませる際にチラリと余韻を残すように彼の姿を瞳に映してから未だ見ぬ彼の兄弟を口にして。働き口はそれこそ需要と供給が伴わないまでに多く有る訳で、事実日替わりと時折働くことに意欲的なアリスが珍しく手を貸してくれる状況と有れば人当たりの良い彼とは引く手数多であることが想像できて、頬を指先で軽く掻いてから「……おめぇが、ちゃんとウチに帰って来ンなら。好きな所行って来いヨ」伺う様な不安を滲ませる彼を一瞥してからデコピンをパチンと一つ、彼が戻ってこない事なんて考えられないが、それでも心配性且つ執着心の強い己とは彼を手放したく無い様で「マ、綿菓子なら上手にやれンだろ」彼と過ごす中で幾分か自分よりも人づきあいは上手だろうと自信が有り、普段彼からされる事が多いように己の手を伸ばせば手を引くように手を重ねて)
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