フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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うわぁ、いっぱい買い物したんやねぇ。此れを僕が抱えて、その僕をライオン君が抱えてねぇ(ずっしりとした質量の紙袋にパチパチと瞬きを行い、落とさないようにしっかりと抱える。様々な材料が入った中身にゆるりと首を傾げては「これ今日のご飯の材料?晩御飯何するのん?味見必要やったら僕いーっぱいするよぉ」得意の食い意地を発揮しては、ふにゃりと頬を和らげて。お菓子と聞けば先程奪われたマフィンが頭を過ぎり”むむむ”と機嫌は再度下降を始める。ぷぅ、と頬を思いっきり膨らませては「さっき小鳥君に僕のお菓子取られてもてん。やから、ごっつ美味しいお菓子作ってくれな嫌やでぇ」じとりと細めた瞳で彼の目を見詰めた際、輝くその色にぱぁ、と表情を明るくする。何と己と同じ色の瞳に、初めて会った感動が胸中に宿り。痛む足も忘れ、ぴょんとベンチから立ち上がり、背伸びして顔を近づけてはにぱり、と笑って。「ふふ、ライオン君って僕と同じ目の色やねんねぇ。もっとよう見せて?」クリクリとまん丸に見開いた目でじー、と視線を注いで。向けられた背中に遠慮のかけらもなく、紙袋抱えたままその広い背へと乗っかる。「ちょっと前に此処来て、今は遊園地でみんなと暮らしとるよぉ。今日はドードー君もフラミンゴ君も、兄ちゃんもソヨンも用事があるんやってぇ。やから僕一人ぼっちになってもて、此処まで出て来てもたねん」暖かな体温に漸くほっと一安心しては、鬣のような彼の髪に顔を埋め、うりうりと額を撫りつけ)
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