フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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(暖かな日が差す、公園のベンチ。其処に丸まる様にしてコロンと転がり。遠く賑やかな人の声が届くが、今は其れを楽しむ程心穏やかではなく。残念なことに今日はみんな外に出ており、自分の相手をしてくれる者は誰一人として居らず。ぴょんと一部分が跳ねた癖っ毛もそのままに、静かなサーカス小屋から逃げる様に外に出て来たは良いものの、途中オヤツとしてソヨンが持たせてくれたお菓子は小鳥に奪われ、更にはここに来る道中石に躓き転んでは、最早動く気力はなくなったも同然。じんじんと痛む左足に、”ぶぅ”と頬を膨らませ、普段ならば真っ先に駆けつけてくれるであろう姉と兄の姿を思い浮かべては、今現在近くに2人がいない現実を嘆くかのように眉間の皺はどんどん深く刻まれるばかり。「みんな何処行ってもたんかなぁ。誰かオンブして僕をみんなの所に届けて欲しいわぁ」オヤツを食べるつもりであったお腹は”ぐぅ〜”と音を立てて存在を主張しており。片手でお腹を撫りながら、ボソリと独り言を零して。降り注ぐ日光が気持ちよく、起きていても良い事がないと脳内が判断したのか、いつも以上に眠そうにトロンと瞼は閉じかかり、こくりこくりと時折頭は前後に傾き始める)
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