フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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そうそう、どっちもハズレ!三月兎ちゃん、いきなり際どい質問してくるねんもんなー、油断も隙もないわ(笑う姿さえ美しい三月兎にぶうたれたように両頬を膨らませ、詰るような言葉を零すが本心では兄の事を知って貰えていた事が嬉しく、言葉を言い終えた後、ふは、と力の抜けた笑みを浮かべる。センスが良いと伝えられれば、兄譲りのにんまり顔を浮かべ、”やろ?流石三月兎ちゃん!”とVサインを送り。やはり自分の記憶は正しかった様子。まだまだ彼が創る作品を観てみたい、その願望に従うように、すす、と隣の相手に近寄っては「なぁなぁ、他にはどんなの描いてるのん?見せて欲しいなー、なんて」瞳から純真なる光を放ちながら、窺い見。”夕日を閉じ込めた”とは一体どういう意味なのか。想像することも出来ず、間抜けにも首を傾げるのみ。「ピアスは、ガラスボールを香水瓶みたい形に加工して揺れる感じにしよかなー。でも全体の形をスクエアにして、どっか一角にビーズとか付けるんもええかも?」折角ならば、彼の瞳に似た色の飾りを強調させたい。そうなればやはり前者のアイデアの方が良いのか。むむ、と唸りながら眉間に次第に皺が寄る。この場でどっち、とは決められず一先ず彼の案に乗るべく「せやね!ならお言葉に甘えてアトリエにお邪魔させてもらうわな」そうと決まればあまり彼を待たせる訳にもいかず、星や月の形をしたクリスタルや色鮮やかなガラスボール、その他オーガンジーなどをぱっぱと選び取る。それを店主に渡し会計に至った際、「こんな目立つうちらがおっちゃんとこの店の紙袋持ってるんやから、ええ宣伝なると思わん?」などと会話を繰り広げあれよあれよという間に値引きに成功。浮いた分の半分を三月兎に差し出しては、ペロリと赤い舌先覗かせ、意図せず片棒を担がせてしまった事への謝罪と、2人だけの秘密毎にすべく”堪忍な。みんなには内緒やで?”と悪戯げに笑う。「なん、そうやったん?めっちゃ嬉しいわ。自慢のお兄やねん!ふふ、絶対伝えとくな」兄が褒められていた、と他者から言われるなどこれ程嬉しい事はない。柔らかな頬をこれでもかというほど、笑みでくしゃくしゃに崩しては、弾む声音で応答し)
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