フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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(正面に座する彼の顔をニコニコと眺めながら、一口齧る様子を瞳細めて見守り。きっと熱々の出汁に驚いたのだろう、僅かに開かれた瞳、彼の一挙手一投足が愛らしく何時迄も見ていられる。あっという間に一つを完食してくれたのが、なお嬉しい。「そんな喜んで貰えたんやったら、作った甲斐があったわァ。俺ん得意料理の一つやからねェ」得意げな、まるで自慢話を鼻高々にする子供のような表情をその顔に浮かべては、珍しくも自身から皿にもう一つ取り分けるフラミンゴの姿にその表情は深くなるばかり。本日の夕食を作る際に張り切りすぎるほど張り切ったからだろうか、将又ジャバウォックが手伝いに来てくれたお陰か、小籠包はこれでもか、というほどこさえている。元々ソジュン、ソヨンの食べる量は凡そ計算して作っている。「なんや張り切って仰山作ったさかい、いっぱい食べてェや。まァ、ドドッチが吃驚するくらい大食いなんやったら話は別やけどなァ」手を止めた彼が気兼ねしないように軽口を交えながらも言葉を伝え。何だかんだで周りに気を配り遠慮してしまう相手が可愛らしい、と思ってしまうあたり、ドードー鳥と共にフラミンゴを甘やかしてしまっている節があり、またドードー鳥の気持ちも分かってしまうからそこから抜け出せなくなっている事を自覚せねばならない。一緒に暮らし出した双子からも昨晩その事を指摘されたばかり。頬をポリポリと人差し指で掻きつつ、思い出した双子の言葉に苦笑滲ませるも、好きなものは好きだから仕方ない、と割り切って。食事を進める彼の為、席を立ってはコップにお茶を入れてくると、そっと差し出し)
喉つまらせんように気ィつけてなァ。そういや、今日は何して来たん?
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