フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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なんせ俺んお婿さんになる相手やからねェ。可愛えらしい所もあって、魅力満載なお人やわァ(少し、と言わずやると決めたら最後までやる、嘘の付けぬ人柄なのだ。第三者から見れば少々コミュニケーションが苦手な小心者に映るやも知れぬが、自分からみた相手は十二分に格好良く頼りになり、男前なのだ。語らせたら止まらぬ惚気、その自覚があるため魅力満載との一言で敢えて纏め。悪戯を企てる共犯者のような顔で問い掛けられた質問にも首を横に振ってノーと返答しては「教えてドラちゃんがふーちゃんに惚れてもたら困るもん」と頬を態とらしく膨らませてみせる。「なんか美味いスープのレシピとか知らんやろかァ?」折角彼が手伝ってくれているのだ。すす、と近寄っては期待を込めた瞳でじーと見遣り。着々と出来ていく小籠包を鍋に並べ、それが終わると暫し蒸すために時間を置いて。「んー、ここ来て日が経ったような経ってんような?ゆうて、ドラちゃんと双子っちとふーちゃん、ドドッチに帽子屋のひなちゃんにしか会うてへんし。意外と他の場所も知らんのよなァ」人差し指で頭をぽりぽりと掻きつつ、このクニで出会った人々の名を挙げ。既にサーカス小屋が住処にはなっているが、故郷というほど長くは住み着いておらず。どう答えて良いか分からず緩く首を傾げ。そんな中、公園との単語にピンと来ればパッと勢いよく振り返り。「え、そうやったん!そら知らんかったわァ。今度絶対行かせてもらうわなァ。うちの寝坊助坊主に時計でもプレゼントしよか」楽しげに紡がれる擬音にくつり、と笑い漏らしつつ、ソジュンの朝の愚図りようを思い出してはやれやれと肩竦め)
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