フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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(背にした扉が再び閉じると何よりも先ずはソヨンが語る通り満点の挨拶が出来た事を褒めるべく、むぎゅうと少し強い位に二人のことを抱きしめて「完璧だ!あぁ、今度は俺が約束を守らねばならない番だ!」ぎゅーと自らへ抱き寄せてから大袈裟なほどに声を高らかと上げて笑いを零し、数回頷きながらソヨンの言葉を肯定して。「先ずはソジュン、お前の質問に答えよう。女王陛下だって好きな所へ遊びに行って構わんよ。今の女王陛下だって、テファン位の頃には朝から晩まで色んな所で遊び呆けてはよぉく白兎に叱られた物だ」懐かしむ様に彼女が女王に成りたての頃を思えば今一度くく、と肩を揺らして。「それに、帽子屋から聞くところによると……彼女は随分悪さが好きな子だったようだ」自信はその時代に関与していなくとも、帽子屋が彼女のアリス時代を知っており、その彼に聞いた話をこそり、と潜めた声色で伝えて。抱き締めていた体を離すとメイドより声を掛けられて、赤色の紙袋に入る手荷物を受け取り「ありがとう、きっと喜ぶ」と礼の言葉を述べ、「フラミンゴが城のチョコフレークブロックが好きでね、お前たちを待ってる間に頼んでおいたんだ」手首にそれを掛ければちらりと見せる様にしてから紹介し。ソジュンよりヘアピンを見せられれば関心の息を漏らしてから「――そりゃ良いな!よーく似合ってるじゃないか」二人を順に見やってから「俺も欲しい位だ」なんて冗句の言葉を添えて。時折すれ違う兵隊やメイドに会釈や挨拶の言葉を述べたりして「ソヨンは優しい子だ、――でも、折角のご褒美なんだから好きなのを選ぶと良い」当初の約束ではご褒美として好きな物を、としていたのにみんなが喜ぶものを考え始めるその姿に瞳をゆるうりと細めて頭を左右に一度ずつ揺らしては訂正を行って。来た道を戻る中で少しばかり道を逸れるとふわりと鼻孔を擽るような香りにに。と口角を上げて「さぁ、見えてきた。美味しいストロベリーのタルトは有るだろうか、ソジュン、お前も好きなのを探しておいで」ソヨンが遠慮をしてしまわない様に、最初に聞いていた好きな物を例に挙げ、同時にソジュンにもと店の扉を開いて)
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