フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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ソジュン:(確りと抱き締めてくれる腕は女性だとしても細く、きゅ、と心臓が萎縮して。「…うん!いっぱい日帰りしに来る!」元気良く頷き、宣言するように高らかに伝え。前髪に添えられたヘアピンに姉と互いに見合わせては、ふふ、と肩を揺らし。大切そうに片手をヘアピンに宛てがっては、恥ずかしげに唇を引き結び。「ありがとぉ、大切にするなぁ」感謝の念を笑顔いっぱいに告げ、お迎えに来たドードー鳥へと振り返って。二人のやり取りを大人しく見守り、彼女のか細い喉から響く篭った音に眉が寄り添うになるも、ぐっと耐えて柔い笑みと共に手を振り返して。「またねぇ、女王様!絶対みんなで次は来るからねぇ」元気満々にドードー鳥と扉を潜り抜け、廊下へと。背後で閉まった扉の音に、耐えていたものが剥がれ落ち、しょんぼりと肩を落とす。「なぁ、女王様になったらあんまりお城からは出られへんの?」女王という職業故か、それとも彼女の病気からか、あまり外に出掛ける事は出来ないのか。もし、自身が女王陛下になる事で彼女がひと時でも自由を手にすることが出来れば…。モヤモヤとした胸中でそんな事を考えつつも、未だ定まらぬ思いにはっきりと口に出す事は出来ず。ちらり、と横に向けた視線で姉を伺えばどうやら同じような事を考えているに違いない。ふ、と交わった視線が無言で何も語るな、と告げているようで、自身も一度目を伏せ。ぺち、と間抜けな音を立てて気合いを入れるように己の頬を叩いては、常のほわんとした笑顔を口許に乗せ。「なぁなぁ、見て見てぇ!女王様からヘアピン貰ってん!めっちゃええやろぉ」指先でヘアピン示しながらその場でクルクルと回り喜びを示して)
ソヨン:わぁ、めっちゃ可愛え!おおきに、大切に使わさせてもらいます(弟と目を合わせお互いの前髪に光るヘアピンを見遣ってはお揃いの品物に心は踊り。更には兄の分まで緻密に象られた薔薇の花が美しいヘアピンを、掌で受け取っては喜びもひとしお。兄へ宛てたヘアピンの色が同居人のフラミンゴを想起させるものだから、より面白く。きっと此れを受け取った兄は歓喜に震え、早々とフラミンゴへ見せに行く所まで想像出来るというもの。クスクス楽しげに漏れる笑みはそのままに「お兄には、きっちり伝えさせてもらいます。絶対フラミンゴちゃんに自慢しに行くやろね」兄の受け取った時の態度を茶目っ気を交えて伝え。開かれた扉と共に登場したドードー鳥、促すような言葉と手の動きに逆らうつもりはなく、やや翳りを帯びた彼女へ向き直ってはペコリとお辞儀をして、その場を辞す。何やら黙りこくった弟の様子を見るに、色々と考える事は同じよう。辛気臭いのは好きじゃない、況してドードー鳥を困らせる質問もしたくはない。ふぅ、と一度気持ちを整えるように息を吐いては励ますように弟の背を数度ポンポンと叩き。「うちらちゃんと挨拶出来とったやろ?ドードーちゃんには、しっかりご褒美貰わんとね」お得意のニンマリ顔と共に、女王陛下に会う前に取り付けていた約束の件を持ち出しては急かすようにくいくい、と袖を軽く引っ張って。「何がええかなー。みんなで分けて食べれるもんがええわな」スイーツショップに想いを馳せつつ、折角ならば五人で食べれるものを探そうと意気揚々と語り出し)
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