フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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(話にしか聞いていない迷い子が二人、以前此処に顔を出してくれた元アリスの家族だと言う。その彼とは自己の世界に籠りがちで他との交流を取りたがらないフラミンゴを少しずつ外との接点を作ってくれる掛け替えのない人物なのだ、それを踏まえていれば他ならない家族に会う事も楽しみでならず。扉が叩かれ、此処までの案内人であるドードー鳥の何処か愉快で渋みのある声が聞こえれば愈々待ちに待った彼らと対面が出来るのだと意識せずとも口元に微笑が浮かび。開いた扉のその先にいる二人の少年少女を真直ぐに見詰めれば瞳を伏せる様に笑みを強めて「ようこそ、アリス。……わたくしが、赤の女王です」と先ずは出迎えるべく挨拶の言葉を送り"会えて嬉しいわ"と言葉を添えてから自身の傍を示すべく用意をしていた己の向かいに置かれる椅子を示して。少しずつ歩み寄る二人の内、ソジュンが駆け寄り挨拶を交わしてくれると笑みに細めていた瞳を開き、重なる様にソヨンからもまた感謝の言葉を伝えられれば頭を左右に揺らしてから「無事に会えたみたいで安心したわ。ディーとダムが良い働きをしてくれたと聞きました」くすり、と小さく息を零す様に笑い声を落としてから自身はお礼を言われる事はしていないと示す為に頭を僅かに左右に揺らし。傍まで来た二人を今一度確りと見据える様に見詰めれば二人がテファンに良く似ていると言う事は目を弾く髪色だけではなく、笑顔の明るさや人好きをする雰囲気の朗らかさから伝わって。二人より、贈り物がと聞けば驚くように瞳を開いて瞬きをパチリと行い。懐で重ねていた片方の手を唐突のサプライズに嬉しいやら戸惑いやらで困惑するように己の頬へ軽く宛がって「――まぁ、その気持ちだけでとても嬉しいのよ。」此処へ顔を見せてくれる、それだけで十分過ぎる程嬉しいのだ。加えて己のことを思いやってくれる気持ちはキャパシティを超える程の喜びに姿を変えて「__ありがとう」とお礼の言葉を述べ)
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