フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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ソジュン:(どうやら飴玉作戦はドードー鳥の反応を見る限り好感触である様子。暖かな腕に包まれ頬に唇を受けては只々純粋にその触れ合いに喜んで。”きゃっきゃっ”と嬉しげな笑い声上げ、飴玉をポケットにしまって自由になった両手でドードー鳥の片腕に抱き付き。「わぁい、ドードー君にそう言ってもらえて嬉しいわぁ」彼の自慢、誇りなどと言葉を受けては、其れを裏切らぬよう今日は良い子でいよう、と胸中で密かに決意を固め。同じく「行ってくるねぇ」と出掛ける挨拶をした後、タタッと駆け出し兄の背中へダイブ。グリグリ背中へ頭を押し付けた後、兄から”気ィ付けてなァ”との言葉と共に頭を撫でてもらい満足したのかドードー鳥の後を追うようにサーカス小屋を後にして。さわさわと風に揺れ響く葉鳴りの音。サクサクと音を立てながら進みつつ、道中盛り上げるように続けられる話に耳は夢中で。「スイーツショップの事、ダム君も言うてたぁ!ドードー君、何か買って買ってぇ!」子供特権の無邪気なお強請りをしては、続く忠告の言葉に目を丸くさせ。信じられないが、どうやら森の木々たちは意思を持っているようだ。隠れんぼは好きだが、其れは誰かに見つけてもらう事が前提にあるからで。以前の兄の様に忽然と消えてしまっては敵わない、とぷるぷると体を震わせ首を左右に振る。「うぅ、僕慣れるまで誰かと一緒に歩くもん!もし、この子らに悪戯されたらドードー君、僕の事探しに来てぇな?」震える声質で宣誓しては、クイクイと服の裾を引っ張り、さらなる保険をかけようと。念押しするように上目で”絶対やでぇ?”と訴えかけて。そうこうしている内に辿り着いた庭園。あの時と同じく花々の麗しい香りが鼻につき。すん、と鼻先を鳴らした後、続くように蔦を潜り抜け、開かれた扉の先に続く豪華絢爛な城内の様子にポカリと口を開ける。姉に背を押される形でドードー鳥が開いてくれている扉を抜けては緊張してきたのか、ソワソワと落ち着かな気に周囲を伺って)
どうしよぉ。お淑やかにしとかなあかんかなぁ?僕、走らんようにする…!
ソヨン:(頬への接吻にパチパチと何度か瞬きし、隣で上がる嬉し気な声に我に返っては照れたように頬を片手で抑え、視線を落とし。彼の言葉に喜んで貰えそうな事が分かり、ほっと胸を撫で下ろすも、こう距離が近いと慣れるまで大変で。まるで親から子へ与えられる柔らかな接触に、はるか昔に別れた父母の面影を重ね。「なんやドードーちゃんってオカンみたい」意趣返しにニィと口角釣り上げては、有りの侭の感想を伝えて。弟と共に兄とフラミンゴへ向けて出掛ける挨拶を行い。その際にふわり、と兄から頭を撫でて貰えると、スリっと一度擦り寄ってから嬉し気な笑顔で手を振りサーカス小屋を発ち。話を聞く限り、どうやら兄とフラミンゴは上手い事やっていけてるようで。デートがスイーツショップだなんて、何て素敵だろうか。また一つ知り得た事実に、揶揄いのネタを見付けてはクスクス笑いを零し。「ふぅん、フラミンゴちゃんとそんな所行ってるんやなー。お兄に今度聞いてみよ。ドードーちゃんのオススメのお菓子とかってあるん?」振られた話題に質問を返しつつ、続く注意喚起にはコクリと頷き。弟ほど恐怖を感じていないのは、此処の住人が親しみを込めて彼らの説明をしているからか。「慣れたら1人で歩いても大丈夫やの?」自分を何はドードーのように1人で森を歩く事は可能なのだろうか、と疑問を口にして。段々と強くなる薔薇の香りに、周囲を見渡せばいつの間にか、最初に目覚めた場所へ到着しており。そう言えば此処でディーダムに出会ったのだ、と数日前のことなのに何故だか懐かしく、感慨深気に瞳細め。「なん、意地悪な子ばっかりなんやね。うちらを隠さんとってよ?」伸びてきた蔦に、ニンマリ笑いながら声を掛けてはひらりと片手を振って別れ。あっという間に辿り着いた赤の城。その雰囲気に気圧された弟の背を、大丈夫、と告げるように撫でては促すように背を押し。広々とした城内の様子、其処彼処に品良く置かれた装飾品の数々に目は奪われるばかり。弟の言葉に”当たり前や”と額を人差し指で弾いては、少し先に掲げられている絵画に意識は捕らわれて)
あ。あそこの絵、めっちゃ綺麗やわ。誰が描いたやつなんやろか。此処の人らってみんなセンスええね。
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