時代は江戸まで遡る。
当時、妖怪退治屋として隠れ無い繼雲家は小さな妖怪から人々を危険に脅かす妖怪まで退治してきたという。しかし、年を重ねる毎に人里に降りてくる妖怪の数も減り事実上崩壊をしてしまったようだ。繼雲家は人間目線では退治屋だが、ただの退治屋では妖怪の恨みを買うばかりで不利だと考えた先代は妖怪の長と罪のある妖怪のみを裁くという協定を結び、妖怪目線で言えば処刑人のような者であった。だから、妖怪が人里に降りてくることが無くなっても繼雲家そのものは滅びた訳でもなく今も存続している。現在の繼雲家は、3つに分類しており、稀に人間を襲う妖怪を退治する者、身寄りのない妖怪を保護し、妖怪の世界へ帰してあげる者、そして繼雲家と妖怪との繋がりを保つ者だ。それぞれに統制を行う者がおり、用心棒として妖怪を3匹従えている。これは、人間と妖怪を繋ぐ一家の物語なのである。
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