喧嘩する程仲良し？＼人数制限あり

>時雨
＿＿何でも聞けって言われると案外思い付かねーもんだな。知りたい事なんざ美味い飯屋か株価変動率くらいだ。
(　比較的相手に関する情報が少ない為、何でも答えて貰えるというのなら好機、据え膳に他ならない。たが先ず何処から掘り下げるべきかと思考巡らせればこれだと確信出来る糸口が見つからず、惰性の滲む所作で後ろ髪を搔きつつ上記。人の流れに攫われていないかと時折相手の方に目を向けて確認し歩けば前触れもなく"嗚呼"と感嘆符のような声を溢し。「どうして無名に入ろうと思ったのか、興味がある」幾つものチームがひしめく中、相手は何を求めて無名という場所を選んだのか。枕詞も無しに唐突過ぎる問いとは自覚しつつ真意の読めない笑顔にそう尋ねて。　)


>鳴希
＿＿男に二言は無ぇ、好きな物頼めよ。
(　一つしかメニューを口にしなかったのは遠慮からだと察すればそんな柄じゃないだろうがと言葉に出さず笑みに変え。告げた途端堰を切ったように滔々と食べたい物を注文し始める様子を尻目に眺めつつ財布を取り出せば、餌を待つ犬を宥めるが如くピンク色の頭へ掌を載せ。「起き抜けだっつーのに良く食うなぁ。＿＿店ん中は埋まってるみてぇだし外にするか」呆れと感心が半々に混ざった思いで呟き会計を済ませては店員から手渡されたレシートの長さと袋の重さに唖然とし。もう少々ばかり待てば空席が出るかもしれないがそれまで相手は"待て"出来ないだろうと考え、上記伝え出口へ向かい。　)


>琉己
＿＿こいつが気になるなら見物して行けば良い。
(　近付いて来た相手の耳許へ、睦言でも囁くかのように問い掛ける。今から何をする気なのか。事前に申告すれば助力ないし妨害、何らかのアクションを取るのだろうかと興味を抱きつつ戯けた仕草で首を傾げて見せ。一方で、銀髪頭は頻りに足を動かし抵抗を試み、助けを求める言葉を発しながら相手の方へ手を伸ばしており。険しい表情でその男の動作を見下ろせば捕らえた襟首をグイと持ち上げ、呼吸気道を妨げることで沈黙させ。指一本たりとも相手に触れさせるつもりは無い。「床は勿論だが…綺麗なアンタを汚す訳にはいかねぇからな。部屋の外で待っててくれ」見物を唆したかと思えば一転、部屋から追い出すような台詞吐く矛盾に自嘲しつつも相手の胸許をトンと押して退室を薦め。　)


>瀬津
＿＿じゃあ「良いご趣味をお持ちで」とか言っときゃ良いのか？ それこそ片腹痛ぇだろうよ。
(　不満の声が舞えばまるで意に介していない様相でクツクツと低く喉震わせ上記。拳と血飛沫が飛び交う猥雑な世界に生きている身にお上品な言葉を宛てがうなど笑い草だ。二つ並んだグラスが早々回収された後に追加分を差し出されては礼を述べて受け取り、そのまま口許へ運びつつやけに可愛い子ぶった相手の挙動を眺め。「最後笑っちまったからプラマイで0点だな」爆笑する相手とは相反して冷め切った眼差しで採点出すも髪を撫でたことに対して気持ち良かったなんて零す発言を耳にすれば、妙なスイッチが入ってしまったようで。「下手な芝居よりそっちの方がグッと来る」なめらかな輪郭を持つ相手の顎へと指先滑らせては、美術品でも鑑賞するかの如く瞳に捕らえ。しかし己の顔を見るなりニヤつき出す反応に一瞬動作を止め、スッと笑みを消し去れば「何のことか知らねぇが無性に腹立つな…。この飴全部没取するか」ばら撒かれた飴を回収して返しに来た律儀なウェイターの手からごっそりと飴を掴み取り隔離し。　)