リーダー 2017-03-25 16:46:39 |
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>琉己
__嗚呼、素面で帰るには惜しい夜だ。それにまだ人探しの礼もしてねぇ。
( 刻々と月が西に傾く度宵闇の気配が濃密さを増し足元へと忍び寄る。夜の世界は幕が上がったばかり、花街を闊歩する人々は気もそぞろに活気付いている頃合いだろう。そんな賑やかさとは裏腹に人気の少ない通りを進み歩けば相手の提案を汲んで、一杯引っ掛けてから帰路に着こうと上記呟き。繋いだ手がじわりと熱を持つのを感じつつ、程なくしてモダンな佇まいのショットバーを目に留めては店先にて立ち止まり。「此処にするか。クラブみてぇな処じゃ目立っちまうだろうしな」その界隈に名が知れている相手なら瞬く間に連れ去られてしまいそうだ。どうせなら落ち着いて飲める店の方が良いだろうと思慮を巡らせれば、絡めた指を手離して店の扉を潜ろうか。 )
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