ナツカン 2017-03-22 22:03:53 |
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「くっ…!」
目の前で笑いを押し殺しているミスター人間失格に火傷するほど熱い焼き魚でも投げつけてやろうかと思ったが、そしたら俺は食べ物を無駄にした罪で刑務所行きになるだろう。こんな奴のせいで俺の人生を棒に振るなんてごめんだ。
「とにかく…今日は泊めてやるから明日の朝5時までには出ていってくれ…」
「なんでそんな早く出て行かないといけないの?」
「朝起きた瞬間にあんたの顔が見えたらうっかり殴っちゃうかも…いや、殴りたい」
「あれ?もしかして俺って嫌われてる?いつの間にかタメ口使われてるし」
「とにかく朝の5時には出ていけよ」
夏太郎の疑問を無視して自分のぶんの布団を敷く。寝る前は怒りのメーターが振り切っていたのでなかなか眠れないと思っていたけど、日中の疲れもあって案外すぐに寝られた。
朝の6時半に起きてみると、自分の部屋に忌々しいダメ人間の姿はなかった。
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