ナツカン 2017-03-22 22:03:53 |
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帰りの電車の中で考える。どうすれば会社を辞められるのか…。転職…フリーター…ニート…サバ…あれ?朝もこんなこと考えてたっけ?いや、いつも考えてるのか?ってかサバってなんだ?焼き魚か…?
そんなおかしな思考が低回してる間に電車が家の最寄駅へと着いた。電車の中には朝いたような変質者はいなかった。まぁそれが普通だ。
今日は精神的に余裕があるから少し買い物をして帰ろうと思い、駅のすぐ近くのスーパーに向かった。
そしてスーパーの前で体育座りをしながらたそがれている男を見つけた。比較的田舎の部類に入るこの地域でホームレスがいるとは珍しいな…と思いながら店に入ろうとした時、妙な違和感に気付いて足を止める。
あれ…この人って電車の中で騒いでた人か…?いや、違うかな…。
そんなことを考えているとその男は、秘密結社…と呟き始めた。
絶対に朝の奴だ!…と心の中で叫んだ。こんなやつと関わってはいけないと脳が全力でブレーキをかけるが、謎のエネルギーに押されて変質者に近づいてしまった。
「…朝、電車の中で騒いでた方ですよね?」
自分の中では今さっき解決した問題を相手に提示する。
「秘密結社に入りたいんですか!?」
嬉しそうに聞き返してくる。
「いや、そういうわけではないんですが…帰る所とかはないんですか?」
「あなたの家に泊まっていいんですか!?」
この変質者は質問に対して質問で答えることしか出来ないのか…と少しイラッときた。が、話した感じそこまでの極悪変質者ではないような気がした。
「…とりあえず俺の家に招待しましょうか…?」
「ありがとうございます!」
そこは、『いいんですか…?』程度の遠慮をする場面だろ…と少しのイラッときた。
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