ナツカン 2017-03-22 22:03:53 |
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ある日のラピワお客様相談室への通勤中、電車に揺られながらいつものように会社を辞める方法を考える。転職…フリーター…ニート…サバイバル生活…自殺。いくら考えても答えは見つからない。
そんないつも通りの電車の中、いつもは無いイベントが起きた。
「満員電車の中失礼します!みなさん!秘密結社に入りませんか!」
人混みの数メートル先から男の声が聞こえる。今まで電車の中で聞いたことのある叫び声といえば痴漢の被害報告かテロリストの威嚇ぐらいだったが今どきは秘密結社の勧誘まで電車の中でするものなのか、と少し感心してしまっていた。
その4秒後、乗り合わせた女子高生が
「え、なにこの人」
と言ったのをきっかけに「こいつはヤバイぞ」とか「捕まえた方がいいんじゃね…?」とか言い出す人もポツポツと現れる。
9秒後には乗客のほとんどが変質者を警戒し、13秒後には勇気ある1人のサラリーマンが変質者を壁に押し付けて取り押さえる。
その直後に電車は駅に到着して、サラリーマンが駅員に変質者を引き渡す。当の変質者はなぜ自分が捕獲されたのか全く理解していないような顔でオロオロしている。
そして電車のドアが閉まり駅を出発。そのまま悪の組織へと出社。いつも通りの1日が始まったわけだ
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