主 2017-03-22 05:51:23 |
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( 幼い頃、沢山昔話を聞かせてくれた祖父が亡くなった。其の報せが届いたのは昨晩の事。両親の都合や日の関係で早々に葬儀を執り行う事となり、碌な睡眠も取れておらず。シワシワの大きな手で頭を撫でてくれた祖父はもう居ない──。事実を未だ受け入れられられず、ぼんやりとした頭で参列者に挨拶をして回り、一息ついては祖父の姿を脳裏に浮かべ。"そんな顔をしていたら、おじいちゃんが浮かばれないよ!"そう気丈に振る舞う母も一晩泣き腫らしたお陰か目元が赤く。このままでは本当に祖父が心配する、そう思えばすっくと立ち上がり母親に行き先を告げ、足早にある場所へと。
───幼い頃何度も行った森の深くにぽつん、と佇む古びた祠。葬儀会場からは道程も悪く、祖父母の家から来るよりも少々遠い其処は思い出の場所で。夢か現か綺麗な男性を見掛けた様な気も、しないでも無い。幼い頃の記憶と言えば本当に曖昧な物で、12年も前の事など尚更朧気で。首を捻りながら、やっとの事で祠が在る場所へと足を運べば拓けた場所に出。──全然、変わってないなぁ…。12年も前と然程変化の無い、其の場所は不思議と心を落ち着かせてくれ、ゆったりと祠に近寄れば。「 あの人、居るかなぁ…。 」そう呟いて御稲荷さんを供え、祠に手を伸ばした瞬間───目を開けていられない程の強風に咄嗟に目を瞑り。次に襲ってくる後頭部への鈍い痛みに顔を歪めると、ゆっくりと閉じていた瞳を開け。
"「 待ちくたびれましたよ、本当に。 」"
あの人は、驚く程綺麗な笑顔で此方に笑い掛けていて。 )
ロルテの割には小説調の様な心理描写多数の様な…。初回ロルは苦手故に目を瞑って頂けると有難いです…。
このロルに絡んで頂く形でも何でも、確定以外の形式であれば何でも構いませんので…!
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