主 2017-03-22 05:51:23 |
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( 驚く程に綺麗な顔をし、其処に見惚れる程美しい笑みを浮かべた青年の姿に暫し目を奪われる。同時に12年前の事が走馬灯の様に一度に頭の中に流れ込み、漸くあの時出逢った青年だと気付き。薄々気付いてはいたのだが、如何せん一度の出逢いを齢一桁の子供が憶えている筈も無く、半信半疑だったのが本心で。漸く聞けた声は想像より幾許か高く、意外だと感じるも直ぐ様青年とは違う者の声だと解り。
「 きっ、狐が喋った…!? 」なんて平凡に生きてきた側からすれば当然の疑問。辺りに桃色の花弁が舞う事も不思議でならないが、平然と御稲荷さんを食べマイペースに話を進める相手に漸く出てきたのはその一言。ぎょっとどんぐりの様に丸い瞳を見開けば、次に紡がれた言葉にかぁ、と頬が熱くなるのを感じて。「 待ちくたびれた────って、その… 」"君が居ないと退屈"だなんて言われれば、恋愛経験の少ない己としては気恥ずかしく。いやいや、告白じゃないんだと自分に言い聞かせ、おろおろと挙動不審に瞳を揺らせば意を決し口を開く。「 あの時の、お狐様…、ですか…? 」一度だけ姿を見せてくれたあの青年。幾許も変わらない容姿は神様だからだろうとこじつけて、ゆっくりと顔を上げるとそう問い。 )
(/わわ、有難う御座いますー!遅くなって申し訳無いです…、先に用事を済ませておりまして…!本当に温かい言葉まで有難う御座います…!)
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