匿名 2017-03-14 13:47:49 |
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で、でも――っ
(男が飛んでいった方向を見据える彼の瞳には一人でも戦う意志が見えたような気がした。出会った当初は、面倒だのと抜かしていた相手であったけれど結局は彼も、自分のような普通の娘さえも助けてくれるほど優しいのだと。現に逃げろと告げた言葉や手を差し伸べる際にかけられた声にはいたわるようなそんな声色があったような気がした。そんな彼を簡単に見捨てられるわけないと言い返そうとしたとき、視界の隅でもぞりと何かが動いた気配がして。視線を走らせれば彼によって吹き飛ばされた男が、何もなかったように起き上がりこちらへ歩いてくるのを目撃して。あの攻撃でなお傷つけることができないこの男を果たして自分が加勢したところでどうにかなるものなのかと思えば口を噤み。色々な疑問と迷いが頭の中を駆け巡る中、ふいに母の言葉を思い出し。『――貴方が正しいと思う、後悔をしない選択をしなさい』母の優しい言葉とともにその言葉がすっ、と頭の中に吸い込まれて。途端、不思議の頭の中の迷いが消え去って。戦うとか、逃げるとかではない。ただ誰かを、クロ――彼を助けたい。ただそれだけの思いを胸にしてクロ、と小さく生を口にしては相手の目の前に立ち。服の袖をまくりあげ未だ昔の事故の傷跡が残る右腕を晒せばそのまま相手の口元に押し当てその牙を自身の肌に立たせて「誰か、なんてひとりである必要なんてない。二人でどうにかすればいいんだよ、クロ!」流れ出る血、痛さに顔を歪めながらもその瞳はまっすぐ相手を見つめて。)
(/ そうなんですよ!照れ屋さんなので、率直に褒めたりすると恥ずかしそうに赤面しちゃいます。あわ、ありがとうございます!私もこういう女の子大好きです!
それで、少々強引かもしれませんがクロに血を飲ませました← あと、真昼に影響を与えたのは叔父さんなのですが…唯に影響を与えた人のことをすっかり忘れておりまして!急遽ですが、その相手を両親、ということにしていただけたらなと思います。ですので、度々唯の回想に両親が登場しますので… )
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