(銀之丞) 2017-03-11 19:08:45 |
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――ようこそ、おいでくんなまし。…唐紅と申しんす。以後よしなに。
( 夜の帳が下り、辺りは濃紫へと色を変えそれに比例するように吉原には煌々と光が灯っていき。賑やかで騒がしい人々の声がふと耳朶に触れると緩慢に視界を外へ遣り、矢張り人の数は段々と増加しているようで亦此の時間がやって来たのかと心中で嘆息し。暫く幾つか客が入ったのだが、どの者も顔に浮ばせているのは下卑た笑みであり冷ややかな視線だけを送ると一切会話をせず返し。付き従える禿も退屈そうな面持ちだが男の言い成りに成るのは真っ平御免だ。悠々と穏やかに時が流れていく中、また指名が入ったと楼主から聞かされると歪みそうになった表情を何とか平静に保ち相手の待つ部屋へと静かに向かい。如何やら直接店に足を運んでくれたらしく花魁道中の手間が省けたと有り難さを感じ。軈て己の名を象徴するかのような鮮やかな打掛を身に纏い襖をすっと開け上座につき、三つ指をつき頭を垂れると最低限の礼儀として言葉を放ち、髪に挿さる銀のびら下がりがしゃらんと音を立て。 )
( / いえいえ、長い分には全然構いませんのでお気になさらず…!ロルも苦手や遣りづらい等ありませんので大丈夫です!了解致しました、では当方も下がらせて頂きますね。はい、こちらこそ宜しくお願い致します…! )
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