主 2017-03-06 00:24:40 |
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(ふと聞こえた溜息に再びびくりと肩を揺らす。嫌に鼓動が早まり、額には冷や汗が流れて。普段はこんな事はどうでもいい事の部類に入るだろうに、どうも恋人の事となるとこの有様だ。嫌われるのを極度に恐れてしまう。どうすればいいのか分からずにどもっていると不意に相手に顎を掴まれ、思わず目を見開き…直後、口を塞がれると一瞬頭が真っ白になってしまう。しかし徐々に強張っていた体の力が抜けていき、落ち着きを取り戻すと幸せそうに目をとろんとさせ。一旦唇を離すと少し恥ずかしそうに頬を赤らめ、申し訳なさそうに少し視線を逸らして。「………ごめんね、焦っちゃって…。…ありがとう」とだけ言えば再び相手に触れるだけの口づけをし。
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