【　　古書店　　［　暁闇　］　　】　　　

　　　＞　天狐


　んぶっ 、 ちょっと顔に押し付けるのやめて 、 珍しく優しいと思ったのに何でよりにもよって華奢なﾚﾃﾞｨの顔面に … あとそれさ 、 何回も聞いたからもう飽きた 。

　(　寒さで体をがくがくとさせながら相手をじぃっと見つめ何とか眼力で付けさせようとするも残念乍ぴしゃりと言葉を放てられ 。 眉間に皺を寄せ頬をぷくりと膨らませ如何にも不機嫌な顔付きで椅子の上に体育座りをし 、 相手の顔を伺おうとちら 、 と顔を上に上げればその瞬間顔面に絆纏が飛んできてこれには流石に怒ったのか立ち上がり相手の頬をつねり 。 怒りも収まるともう聞き慣れて仕方がない言葉に溜め息をつきながらやれやれと言う感じで一言を添え 。　)



　　　＞　茜


　茜 … ? そんな所で何してるの 、 私今丁度暇だし探し物なら手伝ってあげないこともないけど 、 どうする ?

　(　今日も何時も通り店の仕事をする訳でも無くぶらぶらと面白い本でも無いか 、 と店内を探索していた所丁度見馴れた後ろ姿を発見し 。 見た所どうやら探し物をしている様で生憎自分は探し物を見つけるのは得意とはせず 、 寧ろ苦手の分野に入ってしまっているが何故か此処で困っている人は助けないと 、 という良心が出てしまい 。 しかし自分から率先して人助けをするのには未だ何か恥ずかしげがあるらしく何とも遠回し的な発言をしてしまい 。 そんな自分が恥ずかしくなりいてもたっても居られなくなりどうにかして平常心に戻さないと 、 と考え辿り着いた結果何故か偉そうに腰に手を当て 。　)



　(　／　此方こそこれから宜しくお願い致します 。　)




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