名無し 2017-03-02 21:51:38 |
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( 既に教室へと向かって行った彼女には、諦念の滲み出た彼の呟きは当然耳には入らず。同じく荷物を教室に置いてきたらしく、己と入れ違いに教室へと向かった彼に「 うん、分かった 」と一言返事をすると彼が来るまで紫陽花色に染まり、暗くなり始めた廊下で静かに待ち。その間、ふと昔今と同じように二人で夕暮れの道を歩いて帰ったな、なんて懐かしむように思い出を巡らせ、自然と口元は穏やかな微笑を湛えて。 )
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