鏡音 2017-02-17 16:19:07 |
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「お前が彼奴を好きなこと、知ってた。彼奴の好きな奴がこいつだってことも」
「そ、そんなにわかりやすかった?」
いきなり自分も話に巻き込まれたようで驚きを隠せない。もしや、私の気持ちも......?
「いつも、見てたから。本音言うとお前のこと好きだったし。けど冷めた。まさかそんな最低な奴だったとはな」
さらっと言ってのけるの凄い。逆上されるのが怖くて私なら多分言えない。
「そんなの、知らない!あんたのことなんてこれっぽっちも気にしてないから!」
走り去っていく。親友に好かれようと必死で可愛く振る舞ってたことが窺える。頑張ってたみたいね、一応。まあすべて台無しになったけれど。
「ごめん、余計なこと言って」
「謝らないでよ、助かったし」
四角関係は崩れたけれど、貴方と友達でいられるのならそれでいい。
私の心は晴天のように澄み渡っていた。
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