鏡音 2017-02-17 16:19:07 |
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私は貴方が好きで。貴方はあの子が好きで。あの子は貴方の親友が好き。そうやって、片想いの連鎖が続くことで関係を保ってきた。
「好きです」
そう、貴方の親友が私に告白してくるまでは___
「何、してるの」
「何って?」
あの子が近付いてくる。これは、もしかして。もしかすると。いや、もしかしなくても。
「さっきの告白、返事は?」
「考えとく、かな」
私には他に好きな人がいる。だから付き合うことはできない。でも、あの子がいる手前そんなことは話せない。
「何でよ、断ってよ」
「私と彼の問題なんだから関係ないでしょ」
「断りなさいよ!」
ヒートアップ。何で決められなきゃならないの?恋は自由なのに。貴女は他の人に好かれてるんだよ。私が見ているあの人に。見てもらいたいのに見てもらえないのは同じでしょう?
「もうやめろよ!」
「え......」
好きな人。私が好きな貴方が此処にいる。何でだろう。もう帰った筈じゃ。
「人の恋愛に口出すとかおかしいだろ。相談はいいとして断れとか流石に酷い」
「そんな......」
語尾がどんどん弱くなっていく。正論を言われて言い返せなくなってるのはある意味見てて面白いかも、なんて。
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