主 2017-02-17 06:31:45 |
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>>34 総司くん
───嫌だよ。足手纏いかもしれないけど…、けど、もっと強くなるから。帰れないなら、私は此処での生き方を学ぶよ。
( 全く…、と言わんばかりの困り顔にむっとして言い返し。──嗚呼、これでは本当に迷惑な奴とレッテルを貼られるだけだよ。内心何処かで囁く様に浮かんだ言葉はじわじわと自身を蝕み、ふと暗い表情を見せ。それも後ろに庇っていた子供の泣き声で掻き消され、吃驚した様に後ろを見遣り。子供のあやし方など知らない己はおろおろとするばかりで、取り敢えず宥めようと子供の背を摩れば。"すみません…!"そう遠くから聞こえた声に振り返れば、母親らしき女性の姿。探し回ったのか髪が少々乱れ、息を切らしている。未だ先程の争い事が頭にあるのか、こくこくと頷いてみせるだけで。───にしても、新選組に対しても普通に接するなんて、京の人間にしては珍しい様な。なんて思っていれば既に別れ際で、慌てて少年に手を振れば。『またね!』なんて言いつつも、実は初めて知った少年の名前。羨ましそうに母子を見送る姿を見遣り、何を思っているのだろうか、と。生い立ちも何も知らない相手に無粋な事は聞けず。ふいと振り向いた相手はいつもの様に、猫の様な笑みを浮かべており気の所為だったと錯覚する程で。 )
んーん、私は何もしてないよ。総司くんが頑張ったんだし───あ!総司くん今から甘味処行こう?持ち帰りも出来るし、其処で食べられるんだって!金平糖もあるけど、総司くんは金平糖好きだったよね…?
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