主 2017-02-17 06:31:45 |
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>>29 総司くん
( 未だ慣れない地形故か時折足を取られそうになりつつ、小走りで相手を追い掛けていた所。早くも息が上がり、脈拍は速まり頬が熱くなる。土を踏み固めただけの地面は凹凸も有り、時代の違いや未来の発明の素晴らしさを感じていると、先程より相手の歩幅がゆったりとしたものになったのを感じて相手を見上げ。先程迄は意地悪な事を告げていた彼の気遣いに心がほんのり温かくなる。意地悪な様に見えて周りを見て気遣ってくれる、そんな人物故に子供達は夢中になるのだろうか。そんな事を考えていると、段々乱れた息も整い緊張感に身体が支配され始め。心做しか震える指先にぐっと力を込めると、未だ生意気乍も幼く可愛らしい少年の姿を思い浮かべ、意を決した様に口を結ぶ。───大丈夫、総司くんは強いもの。そう意思を固めた時────三人の浪士が探していた少年を取り囲んでいるのが見え。一触即発の雰囲気に、先程迄自身を支配していた恐怖心が出てこようと胸の戸口を叩く。再び震えそうになる身体を気力で抑え、飛び付いてきた少年を強く、きつく抱き締めて。怪我も見当たらない事から安堵感に包まれるも、緊迫した雰囲気に身体が強ばるのを感じ。建物の壁と自身の背に少年を隠す様にすれば。────この子を絶対に守る。そう決心し小太刀は懐に収めたまま、事の行く末を見守ろうと目の前の事に集中し。 )
/大丈夫ですよ!お返事有難う御座います!
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