赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>女王様
ええ、もちろんよ!
(笑顔を見せてくれた女王様にほっと胸を撫で下ろすと、こくりとしっかり一つ頷いて。グリフォンが入ってこない理由を聞けばきょとんと目を丸くし。女王様が喜んでくれる事は、きっと彼にとっても一等嬉しい事のはずなのに。「絶対に伝えるわ。女王様が喜んでくれて、きっとグリフォンも嬉しいものね。――開けてみて!」女王様の頼み事と問いかけにもう一つ頷いてから、その表情を近くで見るために一歩近づいて。「あのね、すごく不思議な石なの。お店の人が教えてくれたんだけど……見る場所の光で、色が変わるんですって。いまは白い明かりだから……きっと、女王様のドレスや靴と同じ赤色に見えるはずよ!」ブローチを作ることの出来る出店に並んでいたのは、アチラの世界では希少な石や宝石ばかりで。キラキラと輝くそれらからどれにしようかと悩んでいると、店の主人が教えてくれたのはアレキサンドライト。身に着けていたドレスと一緒に居たグリフォンの軍服のような緑色、この世界を象徴する女王様の色に変わるのだと教えてくれた。迷うこと無くその石に決めると、土台には菱形の金色のプレートを選んで。受けた説明を得意げに話すと、にこにこと楽しげな笑顔を相手に向けて)
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