赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>ヴィンセント
(送られる言葉の一つ一つが詩的で丁寧である、まるで本の朗読でもしているような物言いは博識な芋虫を思い出させるそれそのもの。自身を夜を光らす月と例えるとは、誇らしくも気恥ずかしい何ともいえない感覚に心臓を掻きたくなる。それに対して謙虚さとしてではなく単純な否定として言葉を紡ごうと唇を開いたその時に、自身の場にて泊まることを強請る発言に瞳を二度瞬かせ。作るのは数秒の沈黙であり、構わないと言うのは簡単の上、別段彼を自身の家へ招くことを嫌がる感情はなく。ただ、同時に現在の赤の女王に対するあくなき忠誠心がふつりと脳裏をかすめて、アリスの最終目標である赤の女王の位置決めを思えば「それは出来ない。___俺は、アリスを平等に扱わねばならない」既に気を掛け、彼に会いに来ている時点でグラグラ理論にも関わらず、それでも一線を守るために否定の胸を告げ。__差し出された小箱を受け取ると、言葉に誘導されるように箱を開き。中に入る小さく可愛らしい、それでいて美味しそうなガトーショコラの存在に「……これは?」驚きに瞳を丸くしつつ、まさか、作ったのだろうかと驚きと、それを自分がプレゼントとして受け取ったのだと言う喜びに小箱の中へ向けていた視線を彼へ移動させ。僅か、口角を上げると「とても美味しそうだ、感謝する」と感謝の気持ちを言葉に変えて)
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