神様 2017-02-11 19:30:30 |
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( >>32/アルト )
なんだ、狐がそんなに珍しいか?
(大人しく引いていく蔦を横目に見遣りながら掛けられた声には狐の様に目元を細めて笑みを浮かべて。軽く扇子で口元を覆い隠しては問い掛けに僅かに小首を傾げて見せると二本の尻尾が左右に揺れて。白緑色と鶸色を基調とした全体的に緑色の袴に本日は身を包み、扇子をパチン、と畳んでは腰に提げ続いたこの森へと踏み入れた本当の目的を聞かされると少しだけ視線を斜め上へと持っていき「……嗚呼。あの奇っ怪な実か。あの実を摂るのは大変だがな。それでも欲しいのか?」数秒後、緩やかに孤を描くようにして口元に薄い笑みを浮かべると思い出したのか、相手の方へと視線を戻しつつ不意に吹いた風で飛ばされてきた葉を掴んではフゥ、と息を吹き掛けると形が代わり小さな銀色の小狐が掌へと乗っかり「どうしても欲しいと言うならば案内しよう」と所謂妖術でその小狐へと変化させたそれを肩に乗せては身体を反転させては答えは分かりきっているのか、緩い足取りで森の奥へと先に歩き出し)
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